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新種の命名

  • 執筆者の写真: Growth and Progress
    Growth and Progress
  • 2019年3月8日
  • 読了時間: 2分

更新日:2019年9月4日

ゴルフマネジメントの3月号を読みました。


ゴルフグリーン用の寒地型芝草として人気のクリーピングベントグラス「007」(ダブリューオーセブン)「777」(トリプルセブン)の開発者であるリチャード・ハーレー博士の写真が掲載されていました。




007」「777」ともに品種名つまり商品名です。「007」とか名前を付けるのは勝手ですが、登録商標の審査で007シリーズの原作者イアン・フレミングや映画関係者から問題にされなかったのでしょうか? まぁクリアされたから命名されているのだとは思いますが...。


宇城正和博士の連載「注目されるゾイシアグラス」の最終回(いつもここはしっかり読んでいます)には、Zoysia(ゾイシア)の名称は18世紀のオーストリアの植物学者カール・フォン・ゾイスの名に由来していると書かれていました。


Zoysiaは品種ではなく「種」。生物分類上の基本単位。生物→ドメイン→界→門→鋼→目→科→属→種(←ココ!)。


新種は発見者に命名権があるそうで、皇居で発見された新種のダニには今年「コウキョアケハダニ」という名前がつけられました。



あまりにも不適切な名称でなければまぁまぁ認められるらしいです。海外では新種の両生類に「ドナルド・トランピ」なんていう名前を付けたり、新種のきのこに人気女優の名前を付けたりする例があったりします。そもそもネットで命名権を販売していたりするので驚きです。



星に奥さんの名前を付けたりするロマンチックな例もありますね。


でも最近ほとんどの研究者はまじめなので自分の名前を入れたりはせず、「コウキョアケハダニ」のように分類以上わかりやすいように地域や特徴を示す名称をつけています。

研究者には自己顕示欲のようなものはあまりないのでしょうね。

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